独自の最先端技術を随所に盛り込み、小規模から大規模まで、多種多様な牧場に対応する搾乳ロボット。デルプロファームマネージャーを用いた牛群管理を核に、給餌、繁殖、牛の健康管理まで、搾乳に関わる事柄のトータルコントロールを行う。
Kalm角山で使用されているのはVMS スープラプラス(現在は生産終了)で、最新機種のVMS V300は2019年に発売。従来品に3Dカメラを搭載し、より的確な乳頭検知と素早いカップ装着が行えるようになった。
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メガロボットファームの先駆者
農場HACCP認証、JGAP認証を取得し
未来を見据えた新しい酪農の形を
模索し続けている
- 地域名
- 北海道 江別市
- 搾乳頭数
- 560頭
- 搾乳機器
- VMS スープラプラス 8台
- 牛舎形態
- フリーストール
- カウトラフィック
- ミルクファースト
2014年1月に5軒の酪農家が共同で法人を設立し、翌年8月に稼働を始めた。当時、一度に8台の搾乳ロボットを導入するというのはアジア初の事例で、まさにメガロボットファームの先駆者と言える。もとは別々の牧場で働いていた人々が共同で作業することから、生産体制のルールを定める必要性を感じ、2016年に農場HACCP認証を、翌年には酪農業で初となるJGAP認証を取得している。

牧場運営の様々な面でロボット導入によるメリットを実感している。現在の飼育頭数は未経産その他含め約1,000頭だが、頭数が多くても、デルプロファームマネージャーの活用で、きめ細やかに個体管理を行えている。立ち上げ前の年間出荷量は5軒合わせて1,200㌧ほどだったが、2020年は5,769㌧まで上昇。一頭当たりの個体乳量も非常に大きく伸びた。また、拘束時間の長い畑作業の時期も、ロボットであれば、搾乳をロボットと担当者に任せ、圃場管理に人員を割くことができる。

酪農家の後継者不足が叫ばれる中、次に進むべきステップは「牧場のフランチャイズ化」だと考えている。大型投資が難しい家族経営の牧場に出資し、Kalm角山で導入しているシステムを当てはめることで、少しでも長く酪農を続けられる環境の提供を構想中だ。また、従来の酪農に対するイメージを払拭し、就職先の候補として一般企業に肩を並べることが目標。一定の労働時間の下、プライベートの時間も充実させられるような労働環境整備に取り組んでいる。

使用している製品の一部をご紹介


ふん尿を搬送するための油圧式ガッタークリーナー。400mm以上の深さがあるカバー式の側溝でも使用できる。
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多量の粗飼料でも効率よく押すことができる、レール式のフィードプッシャーです(生産終了)。
※フィードプッシャー「バトラーゴールドプロ」が近日発売予定です。
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